オーニングはどうやって取付る?オーニングのメリットとデメリット
テラスやウッドデッキをお庭に設置して、いつでもお庭で過ごせる環境を作っている方もいるのではないでしょうか?
しかし、夏の暑すぎる日差しで晴れていても、外に出られないと悩んでいる方も少なくないでしょう。
オーニングは、カフェなどのお店でよく見かける日除対策の屋根のことです。外で過ごす時だけでなく、室内に直接日光が入ることを防げるため、節電対策として取り入れる方も増えています。
そこで、本記事ではオーニングを取り付けたいとお考えのかたへ、オーニングについて詳しく紹介します。ぜひ参考にチェックしてみてください。
オーニングとは?
オーニングは、布製の屋根のことです。
おしゃれなカフェのテラス席の上に、日陰を作るようにオーニングが設置されていることをイメージする人もいるでしょう。
オーニングは、日除けや雨よけとして活用され、種類がいくつかあります。特徴を知ることで自宅にマッチするオーニングを選びましょう。
オーニングの種類
ここでは、オーニングの主な4つのタイプを紹介します。また、それぞれ電動・手動タイプがあり、特徴をチェックして利用しやすいオーニングを選ぶことがおすすめです。
壁付けタイプ
建物の外壁に取り付けるタイプです。オーニングの中では、一般的なタイプで、屋根となる部分を伸ばして使用します。
これから紹介する、独立タイプとは異なり、柱がないためスッキリとしたデザインが特徴的です。
ウッドデッキなどによく設置されます。
スクリーンタイプ
スクリーンタイプは、引き出した屋根の先をベランダなど手すりや地面に固定して使用します。
壁付けタイプと異なる点は、壁付けタイプより比較的手軽に設置ができる点と、固定して使用する点です。
独立タイプ
ここまで紹介した2つのタイプとは異なり、独立タイプは、柱があるオーニングです。
壁に設置せずに使用できるため、壁付けが難しい場合や壁から離れて使用したい場合におすすめです。
スライドタイプ
スライドタイプも、柱があるオーニングです。屋根部分を開閉できます。
パーゴラオーニングとも呼ばれます。広い範囲にオーニングを使用したいホテル・レストラン・公園などでも利用されます。
これまで紹介した3タイプの屋根は平面で使用するのに対して、スライドタイプは屋根の形状にウェーブがあり、柔らか印象を与える点が人気です。
電動タイプと手動タイプ
今まで紹介した4タイプともに、電動タイプと手動タイプがあります。
屋根の開閉作業を電動で行うか、手動で行うかの違いですが、価格や利用の手軽さに影響があります。
電動タイプは、手動タイプより価格が高い傾向があります。一方で、室内にいても手軽に操作できる点がメリットです。
手動タイプは、比較的安価に手に入ること・細かい調整ができる点がメリットの一方で、暑い日差しの中開閉する大変さもあるでしょう。
オーニングの取り付け方法
オーニングはどうやって取り付けるのか?疑問に思う方もいますよね。
ここでは、壁付けタイプと独立タイプのオーニングについての取り付け方法を紹介します。
オーニングはDIYで設置することも可能です。しかし、風で倒れるリスクや取り付け時の外壁の損傷リスクを考えると、DIYでの設置はおすすめできません。
DIYで設置する場合は、より手軽に設置できるサンシェードなどがおすすめです。
壁付けタイプ
柱のある部分に、オーニングを設置します。
建物の構造によっては壁に取り付けられないこともあるので、専門業者に見てもらうことがおすすめです。
例えば、木造枠組工法(ツーバイフォー工法)で建てられた家にオーニングを取り付ける場合は、強度を保つために下地を取り付けてからオーニングを設置します。
ALC造の建物などは、オーニングが取り付けられない場合もあります。
独立タイプ・スライドタイプ
壁付けタイプが取り付けられない場合、設置場所を問わない独立タイプやスライドタイプのオーニングを検討しましょう。
窓から離れた場所にも設置できるタイプのオーニングは、しっかりと固定することが大切です。
凸凹した土地など安定して設置できない場合は、土地の整備が必要になるケースもあります。不安定なまま設置すると、転倒のリスクや自宅が破損するなどのリスクが高くなってしまいます。安定して設置できるか、専門業者への相談がおすすめです。
オーニングのメリット
オーニングはお店でも使われることもあり、存在感がありながらもおしゃれなイメージがあります。さらに、機能的なメリットもある点が嬉しいポイントです。ここでは、オーニングのメリットを3つ紹介します。
日よけ・雨よけの効果
オーニングを設置したい方は、日陰を作って快適に過ごしたい・雨に濡れないように洗濯物を干したいなどのお悩みを解決したい方が多いでしょう。
通常の屋根とは異なり、日当たりを柔軟に調整できる点がメリットです。
日差しを取り入れたい時はオーニングを使わないことで、日当たりを確保できます。
一方で、日陰が欲しい場合は、オーニングを使うことで日差しを遮ります。
防水効果のあるオーニングであれば、雨よけにも役立ちます。
日常でウッドデッキを活用する一般的なシーンは、洗濯物を干すことです。
急な雨が心配な際は屋根を作ることで、洗濯物が雨に当たるのを防ぎながら、洗濯物を取り込めるでしょう。
電気代削減と冷房対策
オーニングを使用することで、直射日光が室内に入ることを防ぎます。そ
の結果、室内の温度上昇を抑えられ、冷房の効果が高まり節電につながります。
また、夏場も換気したいけれど、暑い空気が室内に入ってくることは防ぎたいといった場合もオーニングは役立ちます。
あらかじめオーニングで日陰を作っておくことで、暑すぎる空気を取り込まずに換気ができます。
目隠し効果
オーニングは、日差しだけでなく外部の目線も遮ることに役立ちます。
ウッドデッキで過ごしている際に、付近の2階以上建物からの視線が気になることもあるかもしれません。
オーニングを広げることで、上からの視線を遮り、目隠し効果があります。
スクリーンタイプのオーニングは、歩行者など外部の視線を遮ることも可能です。
オーニングのデメリット
日除けだけでなく、節電や目隠し効果も期待できるオーニングですが、注意したい点もあります。ここでは、デメリットを2つ消化します。
強雨や強風への対応
オーニングは、台風などの強風や強い雨に弱いことがデメリットです。
雨よけが可能な防水効果のあるオーニングでも、台風などの大雨には耐えられません。
また、屋根部分に水が溜まってしまうことで、設置部分や支柱に負担がかかり壊れてしまうリスクが高まります。
また、強風が予想される時は、独立タイプのオーニングなどは風に飛ばされないように対策をすることが大切です。
屋外設置による劣化
オーニングは野外で使用するため、劣化します。
例えば、紫外線による色褪せや雨などの汚れなどです。
また、雨で濡れた場合はしっかりと乾かしてください。濡れたままにしておくと、カビが生える原因になります。
オーニングの費用相場
おしゃれで機能性の高いオーニングですが、価格が気になる人も多いですよね?もちろん、オーニングの種類やデザイン、大きさなどによって価格は異なります。費用相場を確認し、自宅に合うオーニングの選びの参考にしてください。
本体価格の範囲
オーニングの本体価格は、種類やデザインによって異なります。そのため、数万円〜数十万円と価格帯も幅広く設定されています。15万円〜20万円台はオーニングの種類も豊富なため、本体代として20万円ほどを予算に考えて、自宅にあうオーニングを探してみてはいかがでしょうか。
施工費用
オーニングを設置する相場費用は、5万円〜10万円です。中には、本体代と施工費用をまとめて依頼することで、割引を適用する業者もあります。建物の構造に対する知識や風対策など、安全にオーニングを使用するためにも、専門業者に取り付けを依頼することがおすすめです。
まとめ
オーニングは、景観をセンスアップするだけでなく、日光を調節することでより生活を快適にするメリットがあります。
光熱費の高騰が続く中、直射日光を遮ることで冷房効果を高められる点も嬉しいメリットでしょう。
一方で、取り付けには注意が必要です。安全に設置するためにも、建物の構造やオーニングの特性をよく知っている専門業者に依頼することがおすすめです。
快適な自宅空間を作るために、ぜひおしゃれで日々の生活に役立つオーニングを検討してみてはいかがでしょうか?
外構・建築関連の会社で15年の勤務後に独立、埼玉外構を設立。お客様に喜んで頂けるよう、リーズナブルなエクステリアプランをご提案しています。